日本では女性の政治家の割合が少ないと言われ続けています。その中で女性議員の中で初めて衆議院議長、政党の党首を務めた人物がいました。それが土井たか子さんです。
山は動いた

土井たか子さんは1928年11月30日生まれです。開業医の父を持ち、神戸の女子高、京都の女子大に入りますが、戦争が終わって間もない時期、日本国憲法が制定されてすぐの時、憲法に関する講演を同志社大学で受けた際、これに感動し、女子大から同志社大学に編入、その後、同志社大学の大学院に入り、憲法学の講師を務めます。
政治家になったのは1969年で、1980年には男女での雇用差別、女性だけが家庭科を必修しなければならない状況など、現在では当たり前となっている男女平等につながる質問を国会で行い続けます。1986年に社会党は衆参同日選挙で惨敗したため、土井たか子さんが社会党委員長、歴史上初の女性党首が誕生しました。
同じ時期、消費税導入やリクルート事件が発生し、社会党は追及を続けます。その最中に行われた参議院選で社会党は圧勝、改選議席で過半数を押さえる事態となります。土井たか子さんは人気となり、おたかさんブーム、マドンナブームなどの言葉が生まれ、土井たか子さんの口から出た、「山が動いた」のフレーズは流行語にもなりました。参議院では与野党が逆転し、参議院では女性初の首班指名を受け、歴史をどんどん変えていきます。
ただあまりにも勝ち過ぎたことで他の野党との足並みは乱れ、社会党の存在感はこれを機に落ちていき、社会党は1993年の総選挙で惨敗します。奇しくもこのタイミングで土井たか子さんを衆議院議長にしようという声が出たことで、女性初の議長となったのです。山を動かしてきた土井たか子さんを超えるような、山を動かせる女性政治家が出てくることを願うばかりです。