都道府県知事になる人は、中央省庁の官僚か政治家、もしくはタレントのケースが多いですが、それ以外から都道府県知事になった人もいます。政治学者としてのキャリアを歩み、2008年から現在まで熊本県知事を務めている蒲島郁夫さんもその1人です。
くまモンの生みの親として

蒲島郁夫さんは1947年1月28日生まれで、現在74歳です。熊本県出身で地元の有名校を卒業します。しかし、高校時代は劣等生で下から数える方が早かったとか。大学には入学せず、地元の農協に就職しました。アメリカで農業研修を行うと、1971年にはアメリカの大学に入学、畜産学を学び、大学院まで進学して農業経済学を学びます。ここで学ぶ楽しさに目覚めたのか、ハーバード大学の博士課程に入学し、政治経済学の博士号を取得、高校時代には考えられない成長を見せました。
日本に戻ると筑波大学の講師となり、のちに教授まで昇格、1997年には東京大学教授となり、農協職員からの異例の出世は当時のマスコミも話題にしました。政治学者として東大で研究に励むなか、2008年東京大学を退職し、熊本県知事選に立候補します。実は東大教授になる前、1991年の熊本県知事選に立候補の打診を受けた経験があり、実に20年近くの時を経て立候補、大差をつけて当選しました。
2010年、蒲島郁夫さんの1期目に出てきたのが「くまモン」です。九州新幹線が全面開業するのに合わせ、認知度が低かった熊本県をどうすれば有名にできるのか、考えた末に生まれたのがくまモンです。これがハマり、熊本県の知名度は上がり、蒲島郁夫さんの思惑以上の効果をもたらしました。
2016年、熊本で大きな地震があり、大変な被害がもたらされた中、蒲島郁夫さんは陣頭指揮にあたり、政府との交渉なども行いました。熊本に与えた功績はあまりにも大きいとしか言いようがありません。