安定感の行政運営 大野元裕

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、都道府県知事の能力が問われています。東京に隣接し、難しい舵取りを強いられながらも現時点で県民からの一定の支持を得ているのが埼玉県知事の大野元裕さんです。

 

中東の専門家から行政の長へ

大野元裕さんは1963年11月12日生まれで、20201年で58歳になります。川口市出身の大野元裕さんの祖父は川口市長を務めており、大野元裕が生まれたときには川口市長の在任期間中でした。慶應義塾大学法学部を卒業すると、外務省に入省し主に中東地域を専門に、キャリアを重ねていきます。イラクやUAE、カタール、ヨルダン、シリアで働いたのち、日本に戻ってくると東大教養学部で非常勤講師を務めるほか、テレビのコメンテーターなどを務めます。

2010年、民主党の公認候補として参議院埼玉選挙区から立候補し当選を果たします。当時はまだ民主党政権だったため、大野元裕さんは内閣府と防衛省の大臣政務官を務めるなど、初当選時から政府の要職に就きます。2019年、任期満了で行われる埼玉県知事選挙への立候補を表明します。当初大野元裕さんは苦戦が伝えられ、当選の可能性は高いとは言えない状況だった中、じわじわと認知度が高まり、僅差での当選を果たしました。

2020年に新型コロナウイルスが感染拡大をした際には、埼玉県は率先して対策に乗り出す一方、首都圏の知事の中ではあまりパフォーマンスに走らない姿勢を見せています。元々パフォーマンスを得意とする人ではなく、元官僚、学者、政治家とどのポジションでも同じだけのキャリアを重ねており、他の知事がパフォーマンスに走りがちな中で、その安定感は埼玉県民にとって救いとも言えます。まだまだコロナ禍は続くことが予想されますが、行政の長としての安定感は魅力的です。

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